全大腸内視鏡検査について

fig11_1大腸とは肛門から盲腸に至るまで、約70~80cmあります。内訳は肛門→直腸→S状結腸→下行結腸→横行結腸→上行結腸→盲腸となっています。
全大腸内視鏡検査とは、肛門より太さ約11~12mmの内視鏡スコープを挿入し、空気の注入を行いながら大腸のヒダをたぐり寄せて盲腸まで挿入します。盲腸へ到達後、大腸の粘膜を観察しながら、再び肛門まで抜去します。この間に、癌・ポリープ・潰瘍・びらんといった、大腸に起こり得る色々な病気がないかどうかを診断します。途中でもし病変が見つかった場合、必要に応じて病変の一部を採取し(生検法)、組織検査を行います。
↑盲 腸:大腸内視鏡の最終到達部位(時には回腸末端部まで挿入することもあります。)

当クリニックでは、内視鏡スコープをきちんと盲腸まで挿入出来れば、内視鏡検査が最も精密な検査方法であると考えて
おり、安全で苦痛のない挿入を心掛けております。但し、全大腸内視鏡検査を行うには、熟練した挿入・観察技術と
内視鏡診断能力が要求されます。

下剤はどうやって飲むの?

腸管洗浄液検査前日の夜にに少量の緩下剤を服用し、検査当日に1.8リットルの腸管洗浄液(ポカリスエットの様な味です。)を服用していただきます。
検査当日の腸管洗浄液は自宅あるいは当クリニックのどちらで服用していただいても結構です。食事は検査前日の夕食まで食べられます。(きのこ類や種のある果物、こんにゃくなどは不可)

 

←腸管洗浄液(在宅用パウチ)

検査時間はどれくらいかかる?

大腸は肛門から盲腸までの腸の長さやバリエーションが千差万別で、挿入容易な方とそうでない方とでは、内視鏡スコープの盲腸までの到達時間がかなり異なってきます。(挿入時間約2分~8分位)よって、検査時間は、およそ15分~20分位です。

全てきちんと検査できるか?

当クリニックでは、経験豊富な内視鏡専門医である院長が検査を行いますので、一部の方を除きほぼ問題なく検査ができると考えております。(盲腸到達率:約97~98%)但し、一部の方(数%)は、大腸憩室や腹部手術の既往などにより、腸間膜との癒着が強く、内視鏡スコープを挿入できない場合があります。この場合は、注腸検査等の別の検査が必要と思われます。また、前処置が悪く腸内に便が多量に残っている場合も、検査はできませんので、下剤を追加して検査のやり直しになる場合もあります。

検査に苦痛はないか?

大腸内視鏡検査は挿入および観察時に空気を腸内に入れますので、多少の腹部膨満感があります。この症状は、検査後ガスが少しずつ出ていくことで、徐々に解消されますが、当院では炭酸ガス(CO2)送気装置を導入していますので通常の空気と異なり送気した炭酸ガスは腸管からの吸収が早い ため個人差はありますが検査後腹部膨満感やお腹の張った痛みは 比較的早く改善されると思われます しかし残念ながら、大腸内視鏡は胃内視鏡と異なり、まだまだ熟練した挿入・観察技術をもつ内視鏡医がそれほど多くなく、術者の熟練度や大腸のバリエションによって患者さまの検査に対する苦痛度が異なっているのが現状です。患者さまの中には、挿入困難な方もございますので、当クリニックはそういったことも踏まえて、鎮痛・鎮静剤を適宜使用し、患者さまに検査を苦痛なく、楽に受けて頂くよう心掛けております。
また当クリニックでは、検査中にX線透視を全く行いませんので、男性女性を問わずX線被爆の心配はございません。

内視鏡検査のスコープや処置具で感染しないか?

当クリニックで使用する内視鏡スコープは1回の検査ごとに内視鏡自動洗浄装置にて洗浄・消毒をおこなっていますので、検査によるウイルス肝炎やAIDS、結核といった感染の心配はございません。< 当クリニックでは手洗いによるスコープ洗浄はおこなっていません。>また、処置具に関しても、グルタールアルデヒドによる浸漬、超音波洗浄器による洗浄、オートクレーブによる滅菌をおこなっており、感染の危険性は全くございません。

大腸ポリープが出来ていたら?

大腸ポリープには様々な形・大きさがあり、その中には早期大腸癌も含まれています。当クリニックではインフォームドコンセントを術前に行い、患者さまサイドと医療サイドとの相互の理解を得た上で充分な内視鏡診断を元に内視鏡的に当クリニックで切除可能は病変は対応させていただきます。

※また、多発するポリープや大きなポリープ、出血する危険性のある早期大腸癌が発見された場合は入院の上で治療が必要となりますので、内視鏡的治療の専門病院をご紹介させて頂きます。